← 解説記事一覧へ

防災・安全

船橋市のハザードマップの見方。自宅の災害リスクを3分で確認する方法

2026-09-09

船橋市のハザードマップの見方。自宅の災害リスクを3分で確認する方法

大雨や地震のとき、自分の家はどれくらい危ないのか。実はこれ、住所を入力するだけで、3分ほどで確認できます。船橋市が公開している「ハザードマップ(※1)」の使い方を、やさしく紹介します。むずかしい言葉には※印をつけ、最後に説明をまとめています。

船橋市のハザードマップは4種類

船橋市の公式サイトでは、次の4種類のハザードマップが、インターネット上の地図として公開されています。

種類どんなことがわかる?
津波ハザードマップ津波が来たときに、水につかるおそれのある場所
地震・液状化ハザードマップ地震に関する情報や、地面が液状化(※2)しやすい場所など
洪水・内水・土砂災害ハザードマップ川があふれる(洪水)、雨水があふれる(内水(※3))、がけ崩れなどが起きるおそれのある場所
高潮ハザードマップ台風などで海面が高くなったときに、水につかるおそれのある場所

海に近い場所は津波や高潮、川の近くは洪水、がけの近くは土砂災害と、場所によって気をつけたい災害が違います。たとえば洪水では、海老川や真間川の沿いなどが対象になっています。1種類だけ見て安心せず、4種類すべてを見ておくのがおすすめです。

3分でできる、確認の手順

  • 船橋市の公式サイトの「船橋市ハザードマップ」のページを開きます(リンクは記事の最後にあります)。
  • 画面の上のほうにある青いバーの「災害の種類」から、見たい地図を選びます。表示されないときは、バーの右はしにある「≡」を押します。
  • 「住所検索」に、自宅の住所を入力します。
  • 自宅のまわりが色で示されていないか、4種類すべてで見てみます。

地図には、避難するときに気をつけたい場所も出ています。たとえば、まわりより低くて雨水がたまりやすい道(アンダーパス(※4))や、がけ崩れのおそれがある区域です。自宅から避難する場所までの道に、こうした場所がないかも見ておきましょう。

なぜ見ておく価値があるのか:東日本大震災のとき、船橋市で起きたこと

「船橋市で、そんなに大きな被害があったの?」と思う方もいるかもしれません。2011年の東日本大震災のとき、船橋市では次のようなことが起きました。

  • 市内で震度5弱を観測しました。
  • 国道14号線より南側の日の出・栄町・潮見町・若松などで、住宅や道路、学校などの公共施設に、液状化による被害が出ました。
  • 2メートルを超える津波の影響で、名産の海苔の養殖設備が壊滅的な被害を受け、漁港内の船が転覆しました(船橋の漁業の記事もご覧ください)。
  • 建物は、全壊13棟、半壊477棟、一部損壊4,828棟の被害が出ました。
  • 船橋駅・西船橋駅を中心に、帰宅できない人が大量に出て、市は当日の深夜に57の施設を避難所として開設しました(避難所の記事もご覧ください)。

どこで何が起きやすいかは、場所によって違います。だからこそ、自分の家のまわりについて、先に知っておくことに意味があります。

もっとくわしく知りたい方へ:地区別防災カルテ

船橋市は、地区ごとに「どんな災害が心配か」をまとめた「地区別防災カルテ」も公開しています(平成30年11月に作成、令和6年11月に修正)。地震や土砂災害、洪水、津波などの予測を地区ごとに整理した資料で、自分の住む地区の特徴を知りたいときに役立ちます。

国の地図でも確認できます

国土交通省の「重ねるハザードマップ」(ハザードマップポータルサイト)でも、住所を入力して、洪水・土砂災害・津波などのリスクを重ねて見ることができます。市の地図とあわせて見ると、より安心です。

できること

  • 今日:船橋市のハザードマップを開いて、自宅の住所で4種類を見てみる
  • 今週:避難する場所と、そこまでの道を確認して、家族と共有する(防災ダッシュボードの地図が使えます)
  • 今月:水・食料・ライトなど、備えを見直す(防災グッズの選び方)
  • 引っ越しや家探しの前に:候補の場所の住所でも、先に確認してみる

この記事の限界について

ハザードマップは、一定の条件で想定した地図です。実際の災害が、この地図のとおりになるとは限りません。色がついていない場所でも、安全とは言い切れません。市の地図は令和8年3月1日時点の情報をもとに作られていて、今後、更新されることがあります。最新の内容は、必ず公式サイトでご確認ください。土地や家を買うときの判断は、不動産会社などの専門家にも相談してください。わからないことは、船橋市危機管理課(電話 047-436-2037)に問い合わせることもできます。

言葉の説明

  • ※1 ハザードマップ:災害が起きたときに、どこが危ないか、どこへ避難すればよいかを、地図にしたもののことです。
  • ※2 液状化:地震の揺れで、水をふくんだ砂の地面が、一時的にどろどろの液体のようになる現象のことです。建物が傾いたり、道路がこわれたりすることがあります。
  • ※3 内水:大雨のとき、下水道や水路が雨水を流しきれず、まちの中にあふれる水のことです。川があふれる「洪水」とは別のものです。
  • ※4 アンダーパス:線路などの下をくぐる、まわりより低い道路のことです。大雨のときに水がたまりやすくなります。

出典

  • 船橋市「船橋市ハザードマップ」(令和8年3月1日時点の情報、4種類):船橋市公式サイト
  • 船橋市「船橋市ハザードマップの閲覧について」(使い方、アンダーパス等の表示):船橋市公式サイト
  • 船橋市「重要事項説明書等に関する災害リスク情報」(洪水・内水・高潮、海老川・真間川沿い):船橋市公式サイト
  • 船橋市「地震災害(元禄16〜令和4年)」(東日本大震災の建物被害):船橋市公式サイト
  • 船橋市「<東日本大震災> 船橋市の被害状況および一連の対応に関する記録」(液状化の被害地区):PDF
  • 船橋市国土強靱化地域計画(令和3年3月)(津波の被害、帰宅困難者、避難所の開設):PDF
  • 船橋市「地区別防災カルテ」:PDF
  • 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」:disaportal.gsi.go.jp

次にできること

この記事で紹介した数字は、実際のダッシュボードでもっと詳しく、最新の状態で確認できます。