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防災・安全

船橋市の交通事故、10年で4割減。でも死者数はほとんど減っていない

2026-09-10

船橋市の交通事故、10年で4割減。でも死者数はほとんど減っていない

船橋市は毎年、市内の交通事故発生件数と死傷者数を、船橋警察署・船橋東警察署の管内別に集計して公表しています。この10年分のデータを見ると、事故件数そのものは大きく減っている一方、命に関わる被害は必ずしも同じペースで減っていない、という実態が見えてきました。

発生件数は10年で1,648件→1,004件、約4割減

船橋市が公表している資料によると、市内の交通事故発生件数は2014年の1,648件から、2023年には1,004件まで減少しています。

船橋市 交通事故発生件数の推移(件)

出典:船橋市「交通事故発生件数と死傷者数の推移(船橋市)」(船橋警察署・船橋東警察署管内合計)

10年間で644件、率にして約39%の減少です。特に大きく減っているのは2019年から2020年にかけてで、1,469件から1,222件へ、1年で16.8%減少しています。この時期は新型コロナウイルスの感染拡大にともなう外出自粛と重なっており、交通量そのものの減少が事故件数の減少に直結したとみられます。ただし、その後もコロナ禍が落ち着いた2021年以降も件数は増加に戻らず、2022年1,162件、2023年1,004件と減少が続いている点は注目に値します。

一方、死者数は2014年9人→2023年6人と、大きくは減っていない

事故件数がほぼ4割減っているのに対し、死者数の推移は次のようになっています。

船橋市 交通事故死者数の推移(人)

出典:船橋市「交通事故発生件数と死傷者数の推移(船橋市)」(船橋警察署・船橋東警察署管内合計)

2014年の9人から2023年の6人へと、絶対数としては減少していますが、この10年間は6〜12人の範囲で上下しており、事故件数のような一貫した減少トレンドは見られません。実際、事故件数に対する死者数の割合(死亡率の目安)を計算すると、2014年は0.55%、2023年は0.60%とほぼ同水準か、わずかに上昇しています。つまり「事故そのものは減っているが、事故が起きたときに命に関わる重大事故になる割合は、必ずしも下がっていない」ということになります。

2026年も、事故件数の減少傾向は継続中

船橋市が公表している最新の速報値によると、2026年1月から6月までの累計発生件数は454件で、前年同期(458件)から4件の減少でした。10年単位の長期的な減少傾向が、2026年に入ってもおおむね継続していることがうかがえます。一方で、同じ期間の重傷者数は53人で前年同期から15人減少したものの、6月単月では12人と前年同月から2人増えており、月ごとのばらつきがある点には注意が必要です。

この記事の限界について

本記事の10年分のデータは、船橋市が公表している「交通事故発生件数と死傷者数の推移(船橋市)」の資料によるものです。船橋警察署・船橋東警察署の管内境界は、必ずしも行政上の町丁目境界と一致しないため、地区別の詳しい傾向まではこの資料だけでは分析できません。また、死者数は年による変動(分散)が大きい指標のため、単年の増減だけで「安全になった/危険になった」と判断することは適切ではありません。より詳しい・最新の情報は船橋市の交通事故発生状況のページ、および治安・救急ダッシュボードでもご確認いただけます。

次にできること

この記事で紹介した数字は、実際のダッシュボードでもっと詳しく、最新の状態で確認できます。