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防災・安全

船橋市のAEDはどこにある?「1分の遅れ」が命を左右する理由

2026-07-31

船橋市のAEDはどこにある?「1分の遅れ」が命を左右する理由

駅、学校、コンビニ、公民館——街のいたるところに設置されている「AED(自動体外式除細動器)」。存在は知っていても、自宅や職場の近くにある場所を具体的に把握している人は、意外と少ないのではないでしょうか。心停止はいつ・どこで起きるかわからないからこそ、事前に知っておく価値のある情報です。

AEDとは何か

AEDは、心臓がけいれんするように細かく震え、血液を送り出せなくなる「心室細動」という状態に対して、電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための医療機器です。音声ガイダンスに従って操作できるよう設計されており、医療従事者でなくても使用できます。

国のデータが示す、AEDのはっきりとした効果

総務省消防庁が毎年公表している「消防白書」には、AEDの効果を裏付ける全国データが掲載されています。令和5年中に一般市民が目撃した心原性の心肺機能停止傷病者(28,354人)について、その後の経過を「応急手当の有無」「AEDの使用有無」別に見ると、明確な差が出ています。

1か月後生存率の比較(令和5年中、一般市民が目撃した心原性心肺機能停止傷病者)

出典:総務省消防庁「令和6年版 消防白書」

1か月後生存率は、応急手当が行われなかった場合は7.3%であるのに対し、応急手当(心肺蘇生)が行われた場合は14.8%と約2倍。さらに、その中でも一般市民がAEDを使って除細動を実施したケース(1,407人)に限ると、生存率は54.2%まで跳ね上がります。

1か月後社会復帰率の比較(令和5年中、同上)

出典:総務省消防庁「令和6年版 消防白書」

社会復帰率(日常生活ができる状態まで回復した割合)で見ても傾向は同じです。応急手当なしの3.4%に対し、応急手当ありは10.0%、AEDによる除細動ありは44.9%と、AEDが使われたケースは使われなかったケースの実に13倍以上という差になっています。

救急車の到着を待っていては間に合わないことも

119番通報から救急車が現場に到着するまでの時間は、全国平均で8〜10分程度かかるとされています。一方で、心停止から除細動までの時間が1分遅れるごとに、救命率は低下していくと言われています。上記の消防白書のデータが示す通り、「救急車の到着を待つ」のではなく「その場に居合わせた人がAEDを使う」ことが、生存率・社会復帰率を大きく左右する分かれ目になっているのです。

船橋市もAEDの設置場所をオープンデータとして公開

船橋市は、AEDの設置場所を含む防災関連の施設情報をオープンデータとして公開しています。本サイトの防災ダッシュボードでは、この情報を地図上に可視化しており、市内のAEDがどのあたりに設置されているかを確認できます。あわせて、帰宅困難者支援施設(大規模災害時に一時的に受け入れてもらえる施設)や、災害時に使える公衆無線LANの設置場所も同じダッシュボードで確認可能です。設置数は年によって変動するため、最新の状況はダッシュボード上でご確認ください。

いざという時のために、できること

自宅・職場・子どもの学校など、日常的によく行く場所の最寄りのAEDがどこにあるかを、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。また、多くの自治体や消防署では、AEDの使い方や心肺蘇生法を学べる救命講習を実施しています。船橋市消防局でも講習の案内が公開されているので、興味のある方は確認してみてください。避難所・避難場所については「船橋市の避難所・避難場所はどこにある?」の記事もあわせてご覧いただくと、防災に関する備えがより立体的になります。

このデータについて、正直に

本記事で紹介した生存率・社会復帰率のデータは、総務省消防庁「令和6年版 消防白書」(令和5年中の全国データ)によるものであり、船橋市固有の統計ではありません。また、本記事は情報提供を目的としたものであり、医療的な指導や保証を行うものではない点にご留意ください。実際の応急手当の方法については、消防署等が実施する救命講習の受講をおすすめします。

次にできること

この記事で紹介した数字は、実際のダッシュボードでもっと詳しく、最新の状態で確認できます。