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船橋市 財政ダッシュボード

船橋市統計書「R 財政」(資料:財政課)をもとに、一般会計の歳入・歳出・市債残高の推移を可視化しています。 後半では、令和6年度決算を「月30万円の家計」に例えるとどうなるかも紹介します。

出典:船橋市統計書「R 財政」(船橋市統計書 一覧)。本データはBODIK ODCSではなく船橋市公式サイトが公開するPDFから作成した静的データです。 令和7年度のみ決算が確定していないため「予算額」です。単位:千円(元データのまま)。

歳出総額(一般会計・最新)

2568.0億円

令和7年度 時点

歳入総額(一般会計・最新)

2568.0億円

令和7年度 時点

市債残高(一般会計・最新)

1632.0億円

-3.4% 前年度比

市債残高 ÷ 歳出総額

67.1%

年間支出の約8.1ヶ月分 令和6年度

FIG.1

歳出総額の推移(一般会計)

FIG.2

歳出内訳(目的別、令和6年度決算)

FIG.3

市債残高の推移(一般会計、年度末時点)

FIG.4

もし「月30万円の家計」だったら?(令和6年度決算ベース)

歳出総額に占める割合をそのままに、仮に「手取り月30万円の家庭」の支出に例えて計算し直したものです。 実際の1人あたり負担額ではなく、あくまで内訳の"比率"を体感しやすくするための換算です。

費目実際の割合月30万円換算
民生費47.9%143,690円
教育費12.4%37,119円
総務費10.2%30,591円
土木費8.8%26,316円
衛生費7.7%23,088円
公債費7.5%22,482円
消防費3.0%8,900円
商工費1.9%5,763円
議会費0.4%1,174円
農林水産業費0.2%653円
労働費0.1%225円
災害復旧費0.0%0円
予備費0.0%0円

収入側(歳入)も同じように換算すると、次のようになります。

収入源実際の割合月30万円換算
市税(自分の給料にあたる自主財源)43.2%129,603円
地方交付税・国庫支出金・市債など(仕送り・借入にあたる財源)56.8%170,397円

※ 実際の船橋市の予算規模(歳出総額約2432.3億円)を、比率をそのままに 30万円まで縮尺しただけの換算です。市民1人あたり・1世帯あたりの実際の負担額を示すものではありません。

FIG.5

全国の同規模自治体(類似団体)と比べると

総務省「財政状況資料集」(令和6年度)では、人口・産業構造等が近い全国62の自治体を 「類似団体」として比較する仕組みがあります。近隣市に限らず全国が対象ですが、 このグループには柏市も含まれています。船橋市の主要指標を、この類似団体内での 順位とあわせて見てみます。

指標船橋市の状況類似団体内順位
財政力指数類似団体平均より高い水準(低下傾向が続いている)9位 / 62団体
実質公債費比率3.6%(類似団体平均 5.2%)19位 / 62団体
経常収支比率97.3%前年度より2.5ポイント上昇(人件費・物件費の増加が主因)53位 / 62団体
将来負担比率マイナス(将来負担なし、充当可能財源等が上回る)1位 / 62団体
人口1,000人当たり職員数6.08人類似団体平均を下回る(効率的な人員配置)17位 / 62団体

特に目を引くのは「将来負担比率」で、62団体中1位(実質的に将来負担なし)という結果です。 一方で「経常収支比率」は53位と、類似団体の中では下位に位置しています。これは人件費・ 物件費の増加が主な要因で、財政課の分析でも「引き続き適正化に努める」とされている項目です。 良い面と、これから改善が必要な面の両方がある、というのが実際のところのようです。

出典:総務省「財政状況資料集」(令和6年度)。船橋市公式サイトの財政状況資料集でも同じ内容を確認できます。

FIG.6

ふるさと納税による影響(令和6年度)

船橋市公式サイトによると、令和6年度に船橋市が受け取ったふるさと納税の寄附額と、 船橋市民が他の自治体に寄附したことによる市民税控除額(減収額)は、次のようになっています。

差し引きすると、船橋市は令和6年度だけで約21.35億円の減収となった計算です。累計(平成26〜令和6年度)では 約72.5億円にのぼります。ただし、この減収額の75%は地方交付税の算定基礎に算入される仕組みがあるため、 単純に「まるごと失われた」わけではありません。詳しい仕組みや全国的な位置づけは「船橋市はふるさと納税でいくら『損』している?」の記事で解説しています。

出典:船橋市公式サイト「ふるさと納税額と市民税控除額の推移」。

読み解きメモ

令和6年度決算の歳出内訳では、民生費(社会保障・福祉)が全体の約48%と半分近くを占めています。 家計に例えるなら、月30万円のうち14万円以上が社会保障関連の支出にあたる計算です。次いで教育費が 約12%、総務費が約10%と続きます。

市債残高(借金)は令和2年度末の約1863.8億円から令和6年度末の約1632.0億円へと、5年間で約12.4%減少しています。家計で言えば、 住宅ローンの残高を着実に返し続けている状態と言えそうです。とはいえ残高は年間支出の 約8.1ヶ月分に相当し、ゼロになったわけではありません。

収入面では、自主財源である市税が歳入総額の約43%にとどまり、残り約57%は地方交付税や国庫支出金など、 国・県からの交付金や補助金に頼っています。家計で言えば、月収30万円のうち自分の給料は13万円ほどで、 残り17万円ほどは仕送りに頼っている状態に近い構図です。

※ 本ダッシュボードの「家計換算」はあくまで内訳比率を直感的に理解するための例えであり、 実際の家計とは前提条件(税制・社会保障制度など)が大きく異なります。正確な財政状況の分析には、 船橋市が公表する予算書・決算書・財政状況資料集などをご確認ください。