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地域・コミュニティ

船橋の漁師は73人、漁船58隻。三番瀬を支える小さな漁業の実態

2026-08-01

船橋の漁師は73人、漁船58隻。三番瀬を支える小さな漁業の実態

三番瀬の記事で、船橋市が「江戸前」の海苔や貝で知られる漁業のまちでもあることを紹介しました。今回は、農林水産省の漁業センサスから、その担い手の規模を具体的な数字で見てみます。

漁業者は、市内にわずか73人

農林水産省「2023年漁業センサス」によると、船橋市の漁業就業者数は73人(男性68人、女性5人)です。人口65万人を超える船橋市の中で、この伝統ある漁業を実際に担っている人は、決して多くはありません。漁業経営体数は26経営体で、その内訳は個人経営22、会社経営3、漁業協同組合1となっています。漁船の数は58隻、合計224トンです。

漁法別に見ると、底びき網と採貝・採藻が中心

営んでいる漁業の種類別に経営体数を見ると、底びき網が16経営体と最も多く、次いで採貝・採藻が13経営体、まき網と刺網がそれぞれ3経営体、海苔などの海面養殖が4経営体となっています(1つの経営体が複数の漁法を営むこともあるため、単純合計は経営体数の総数とは一致しません)。

漁業種類別の経営体数(2023年)

出典:農林水産省「わがマチ・わがムラ」(2023年漁業センサス)

漁獲量のトップは貝類、次いで「このしろ」

やや古いデータですが、平成30年の海面漁業生産統計調査によると、船橋市の魚種別漁獲量の合計は3,117トンで、このうち貝類が1,183トン(41.1%)と最も多く、次いで「このしろ」(コハダの成魚)が831トン(30.2%)、すずき類が590トンと続きます。

船橋市の海面漁業、魚種別漁獲量(平成30年、トン)

出典:農林水産省「わがマチ・わがムラ」(平成30年海面漁業生産統計調査)

貝類には、三番瀬で採れるホンビノスガイなどが含まれます。もともと北米原産の外来種であるホンビノスガイは、東京湾では2000年代以降に急速に定着し、現在では船橋の漁業を支える重要な資源のひとつになっています。

水産加工の拠点としての一面も

漁業センサスによると、船橋市内には冷凍・冷蔵工場が16工場、実際に水産加工を営んだ工場が9工場あります。水揚げされた魚介類を、そのまま出荷するだけでなく、地元で加工する機能も一定程度残っていることがうかがえます。

数字の背景について

本記事で紹介した数値は、農林水産省「わがマチ・わがムラ」で公開されている市町村別データ(2023年漁業センサス、平成30年海面漁業生産統計調査)を出典としています。魚種別漁獲量のデータがやや古い点(平成30年が最新の市町村別公表値)にはご留意ください。海苔の生産量など、より詳しい・より新しい情報については、船橋市漁業協同組合や船橋市農水産課に直接お問い合わせいただくことをおすすめします。

次にできること

この記事で紹介した数字は、実際のダッシュボードでもっと詳しく、最新の状態で確認できます。