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行政・財政

船橋市は会社の数で県内2位なのに、1つあたりの大きさは10位。なぜ?

2026-09-17

船橋市は会社の数で県内2位なのに、1つあたりの大きさは10位。なぜ?

事業所数の記事では、船橋市の事業所(会社やお店のこと)の数、働く人の数が、千葉県の中で2番目に多いことを紹介しました。今回は、千葉県がまとめた同じ調査(令和3年経済センサス(※1))から、もう一歩くわしい数字を見てみます。むずかしい言葉には※印をつけ、最後に説明をまとめています。

事業所数・働く人の数は県内2位、でも「1つあたりの大きさ」は10位

千葉県の資料によると、船橋市は次のような順位です(令和3年6月1日現在)。

項目船橋市の数字千葉県内の順位
事業所数14,901か所2位
働く人の数185,316人2位
1つの事業所で働く人の数(平均)12.4人10位

船橋市は、事業所の数も、働く人の数も、千葉市に次いで県内2位という大きな規模を持っています。ところが、「1つの事業所に、平均して何人が働いているか」を見ると、12.4人で県内10位にとどまります。千葉県全体の平均(11.8人)よりは少し多いものの、1位の浦安市(20.1人)と比べると、かなり小さい数字です。

つまり船橋市は、「大きな会社がいくつもある」というより、「それぞれは比較的小さな会社やお店が、たくさん集まっている」まちだと言えそうです。なお、平成28年の同じ数字は12.1人だったので、5年間でわずかに大きくなってはいますが、大きな変化ではありません。

なぜ「小さな事業所が多いまち」になるのか——昼夜間人口比率と合わせて考える

ここで、昼夜間人口比率の記事で紹介したデータを重ねてみます。船橋市の昼夜間人口比率(※2)は84.4%で、住んでいる人の一部は、日中は東京都などの市外に通勤・通学で出かけています。

この2つを合わせて考えると、次のような見立てができます。船橋市の中にある事業所は、市外から人を集めて大きな会社を構えるタイプではなく、地元に住んでいる人たちの暮らしを支えるお店やサービス(飲食店、お店、医療・福祉など)が中心になりやすい、ということです。実際、事業所数の記事で紹介したとおり、船橋市で一番多い業種は卸売業・小売業(お店)でした。大きな本社や工場を構えて市外からたくさんの従業員を集める、というよりは、住んでいる人の数だけお店や施設が必要になる「ベッドタウン」らしい構造が、この「1事業所あたりの人数が少ない」という数字にも表れていると考えられます。

この記事の限界について

この見立ては、本サイトが2つのデータ(事業所の規模と、昼夜間人口比率)を重ねて考えた独自の解釈であり、船橋市や千葉県が示している結論ではありません。「昼夜間人口比率が低いまちは、必ず事業所の規模が小さくなる」という一般的な法則があるわけでもなく、他の要因(土地の値段、産業の歴史など)も影響している可能性があります。くわしいデータは、千葉県総合企画部統計課「令和3年経済センサス‐活動調査」結果(速報)でご確認いただけます。

言葉の説明

  • ※1 経済センサス:日本全国の会社やお店(事業所)の数、働く人の数などを調べる、国の調査のことです。
  • ※2 昼夜間人口比率:住んでいる人の数と、日中そこにいる人の数を比べた数字のことです。

出典

  • 千葉県総合企画部統計課「令和3年経済センサス‐活動調査」結果(速報)<千葉県の状況>:PDF
  • 2つのデータを重ねた解釈は、本サイト独自のものです。

次にできること

この記事で紹介した数字は、実際のダッシュボードでもっと詳しく、最新の状態で確認できます。