地域・コミュニティ
船橋市の駅、通勤・通学利用の濃さがわかる「定期券利用率」ランキング
2026-09-27
鉄道駅別乗車人員ダッシュボードで使っている船橋市統計書「I 都市基盤」のデータには、実は「乗車人員」の総数だけでなく、そのうち定期券を使っている人数(定期)の内訳も含まれています。これまでの記事では総数だけを見てきましたが、今回はこの「定期/定期外」の内訳を使って、駅ごとの利用者の"性格"の違いを見てみます。
定期券利用率とは
ここでの「定期券利用率」は、1日平均乗車人員のうち定期券利用者が占める割合(定期÷総数×100)です。この割合が高い駅は、毎日同じ人が通勤・通学で使っている度合いが強く、低い駅は、レジャーや買い物など不定期な利用が多いと考えられます。市内35の駅×事業者全体を合計した令和6年度の定期券利用率は62.5%でした。
定期券利用率が高い駅トップ6(令和6年度)
1. 船橋日大前(東葉高速鉄道):71.7%(定期7,791人/総数10,861人) 2. 西船橋(東葉高速鉄道):70.6%(定期41,150人/総数58,301人) 3. 東船橋(JR東日本):69.3%(定期13,881人/総数20,038人) 4. 飯山満(東葉高速鉄道):68.9%(定期7,058人/総数10,238人) 5. 津田沼(JR東日本):68.3%(定期61,110人/総数89,445人) 6. 二和向台(新京成電鉄):67.7%(定期5,553人/総数8,206人)
トップの船橋日大前駅は、以前の記事で「5年間で利用者数が+86%と最も伸びた駅」として紹介した駅でもあります。日本大学理工学部船橋キャンパスに近く、通学利用が中心であることが、高い定期券利用率からもうかがえます。
定期券利用率が低い駅トップ6(令和6年度)
1. 船橋競馬場(京成電鉄):39.5%(定期3,774人/総数9,551人) 2. 大神宮下(京成電鉄):44.5%(定期1,258人/総数2,829人) 3. 京成西船(京成電鉄):49.0%(定期2,631人/総数5,367人) 4. 南船橋(JR東日本):49.1%(定期11,685人/総数23,798人) 5. 東中山(京成電鉄):49.8%(定期1,729人/総数3,472人) 6. 海神(京成電鉄):52.1%(定期1,574人/総数3,023人)
もっとも低い船橋競馬場駅は、その名の通り中央競馬の開催日に利用が集中する駅で、平日の通勤利用が少ない分、定期券利用率も市内で最も低くなっています。南船橋駅も、ららぽーとTOKYO-BAYや IKEA、コストコなど大型商業施設へのレジャー・買い物利用が多いことが、定期券利用率の低さ(49.1%)に表れていると考えられます。
主要5駅では、東船橋が最も「通勤・通学の駅」
以前の記事で取り上げた5駅(船橋・西船橋・新船橋・東船橋・南船橋)だけで比べると、定期券利用率が最も高いのは東船橋駅(69.3%)、最も低いのは南船橋駅(49.1%)でした。西船橋駅(63.2%)・船橋駅(62.9%)はいずれも市内平均(62.5%)に近い水準で、乗換駅らしく通勤・通学とその他の利用がバランスしている一方、新船橋駅(52.6%)はやや低めです。
この記事の限界について
定期券利用率はあくまで利用の"傾向"を示す指標であり、定期券以外の利用がすべてレジャー目的というわけではありません(定期を持たない短距離利用の通勤者なども含まれます)。また、この数字は駅の性格を測る一つの見方にすぎず、鉄道駅別乗車人員ダッシュボードでは総数のランキング・推移もあわせてご確認いただけます。