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行政・財政

船橋市の歳出総額はほぼ同じなのに、内訳は大きく入れ替わっていた(令和3→6年度)

2026-09-07

船橋市の歳出総額はほぼ同じなのに、内訳は大きく入れ替わっていた(令和3→6年度)

船橋市の財政を「家計」に例えた記事では、令和6年度決算の歳出内訳を1時点のスナップショットとして紹介しました。この記事では、同じデータを使って、令和3年度から令和6年度までの4年間で、どの目的別経費が伸び、どれが縮んだのかを見てみます。

総額はほぼ同じ(-0.1%)、でも内訳は大きく動いている

一般会計の歳出総額は、令和3年度の2,434億円から令和6年度の2,432億円へと、-0.1%とほぼ同額でした。ところが目的別の内訳を見ると、次のように大きな動きがあります。

目的別区分令和3年度令和6年度増減率
総務費188.3億円248.0億円+31.7%
消防費62.4億円72.2億円+15.7%
土木費189.2億円213.4億円+12.8%
教育費268.2億円301.0億円+12.2%
農林水産業費4.9億円5.3億円+8.3%
民生費1,109.4億円1,165.0億円+5.0%
議会費9.4億円9.5億円+1.6%
公債費201.6億円182.3億円-9.6%
労働費1.9億円1.8億円-6.3%
商工費59.4億円46.7億円-21.4%
衛生費339.9億円187.2億円-44.9%

衛生費・商工費の減少は、コロナ対応の終息によるもの

最も大きく減ったのは衛生費(-44.9%)で、次いで商工費(-21.4%)です。令和3年度は新型コロナウイルス対応(ワクチン接種、PCR検査、事業者への支援金など)の費用が衛生費・商工費に多く計上されていた時期にあたり、令和6年度にかけてこうした臨時の対応費が縮小したことが、この大きな減少の主な要因と考えられます。

総務費は+31.7%で最大の伸び

一方、最も伸びたのは総務費で、+31.7%(188.3億円→248.0億円)でした。総務費には人件費・庶務的経費のほか、システム関連費や選挙費など幅広い経費が含まれており、このデータだけでは増加の具体的な内訳(人件費の増加か、システム関連投資かなど)までは特定できません。教育費(+12.2%)・消防費(+15.7%)・土木費(+12.8%)も、金額・率ともに目立って増えています。

民生費は金額は最大だが、伸び率は小幅

歳出全体の約半分を占める民生費(社会保障関連)は、1,109億円から1,165億円へと増えていますが、伸び率としては+5.0%と、他の多くの区分より小幅でした。金額の規模が大きいために増減額自体は大きく見えますが(+55.7億円)、割合としての伸びは相対的に緩やかだったことになります。

この記事の限界について

本記事は令和3年度〜令和6年度の決算額(令和7年度は予算額のため除外)を比較したもので、各区分の増減の具体的な要因(どの事業が増減したか)までは、この統計だけでは特定できません。衛生費・商工費の減少をコロナ対応の終息によるものとする説明は一般的な推測であり、船橋市の決算資料で個別に確認したものではない点にご注意ください。1時点の内訳を家計に例えた解説はこちらの記事、類似団体との比較はこちらの記事でご覧いただけます。

出典

  • 船橋市統計書「R 財政」R-2 歳出決算及び予算(会計別・目的別)(資料:財政課):PDF
  • 増減率は、上記データをもとに筆者が計算したものです。

次にできること

この記事で紹介した数字は、実際のダッシュボードでもっと詳しく、最新の状態で確認できます。