暮らし・安全
船橋市のごみ、実は減っている?総排出量・リサイクル率を市の公式データで確認
2026-08-09
船橋市は「船橋市一般廃棄物処理基本計画」(令和4年3月策定、基本理念「未来へつなぐ 持続可能な循環型社会の実現を目指して~ふなばし資源循環プラン~」)にもとづき、ごみに関する4つの数値目標を追いかけています。基準年度は令和元年度、中間目標年度は令和8年度、目標年度は令和13年度です。市公式サイトで公開されている令和3年度末時点の実績を見てみます。
① 総排出量:199,384トン(前年度比 4,930トン・2.4%減)
総排出量は、家庭から出るごみ・事業活動に伴うごみ・有価物の合計量です。令和3年度は199,384トンで、令和2年度の204,314トンから2.4%減っています。数字だけ見ると「減っている」ように見えますが、これは1年分の変化であり、目標年度(令和13年度)までの長期的な減少ペースとしては十分かどうかは別の議論です。
② 1人1日あたり家庭系ごみ排出量:528グラム(中間目標より38グラム多い)
家庭から出る可燃ごみ・不燃ごみ・粗大ごみの合計量を、人口1人・1日あたりに換算した指標です。令和3年度は528グラムで、令和8年度の中間目標(490グラム)と比べると、まだ38グラム(7.8%)多い状況です。
③ リサイクル率:22.8%(中間目標より3.2ポイント低い)
リサイクル率は「資源化量 ÷ 総排出量」で算出されます。資源化量には、焼却灰・資源ごみ・有価物・小型家電等のリサイクル分が含まれます。令和3年度は22.8%で、中間目標より3.2ポイント低い状況でした。
④ 最終処分量:7,829トン(前年度比 284トン・3.8%増)
最終処分量は、清掃工場でごみを燃やした後に出る焼却灰などを、最終処分場に埋め立てた量です。船橋市内には最終処分場が無いため、他の自治体にある処分場へ運搬しています。市の公式サイトによれば、令和3年度はトラック702台を使って焼却灰を運搬し、そのうち472台は約700キロ離れた最終処分場まで2日間かけて運んだとのことです。総排出量が減った一方で、最終処分量は前年度より増えており、4つの指標が必ずしも同じ方向に動くわけではないことがわかります。
分別を徹底する余地はまだありそうです
市が実施した家庭系可燃ごみの組成調査(令和3年度)では、可燃ごみの中にリサイクルできる紙類が13.88%含まれていたそうです。また、生ごみ(34.21%)のうち約4割は、まだ食べられるのに捨てられてしまった食品(食品ロス)と考えられるとのことです。雑がみ(雑誌や紙箱など)を分別して資源として出すことが、リサイクル率の改善につながる、と市は呼びかけています。
出典と、記事の前提について
本記事の数値は、船橋市公式サイト「船橋市一般廃棄物処理基本計画の数値目標項目における推移と目標(令和3年度末時点)」(2022年6月2日更新)にもとづいています。ページ自体はグラフ画像で経年推移を示しており、本記事ではテキストで確認できた令和3年度・令和2年度の実績と目標値を中心に紹介しました。より新しい年度の実績が公開されているかどうかは、船橋市公式サイト「ごみに関するデータ」のページで随時ご確認ください。本記事および本サイトの分析は独自の見解であり、船橋市の公式見解ではありません。