暮らし・安全
船橋市の特殊詐欺被害、件数はそう増えていないのに被害総額が急増している理由
2026-08-12
船橋市公式サイト(船橋市役所 市民安全推進課)が公開している、船橋市内の特殊詐欺(電話de詐欺)被害の発生状況を確認しました。
船橋市内の被害発生状況(令和3年〜令和7年)
| 年 | 被害件数 | 被害総額 |
|---|---|---|
| 令和3年 | 130件 | 約3億7,331万円 |
| 令和4年 | 177件 | 約4億58万円 |
| 令和5年 | 166件 | 約3億4,914万円 |
| 令和6年 | 121件 | 約6億4,694万円 |
| 令和7年 | 176件 | 約11億7,878万円 |
一見して分かるのは、件数と被害総額が必ずしも連動していないことです。令和6年は121件と令和3年(130件)より少ないにもかかわらず、被害総額は約1.7倍の6億4,694万円に膨らんでいます。さらに令和7年は176件と令和4年とほぼ同水準の件数でありながら、被害総額は11億7,878万円と、令和3年の3倍以上です。「件数が減れば被害も減る」とは言えない状況になっています。
背景にあるとみられる「SNS型投資詐欺」の急増
件数当たりの被害額が大きくなっている背景として、千葉県警察が公表している県全体のデータが手がかりになります。令和8年6月末時点の県内の特殊詐欺の内訳を見ると、「SNS型投資詐欺」の認知件数が前年同期の42件から148件へと3倍以上に増え、被害額は約9億円から約26億8千万円へと急増しています。特殊詐欺全体の被害総額(約68億円)の中でも、SNS型投資詐欺が最大の増加要因になっています。オレオレ詐欺や還付金詐欺など従来型の手口は、件数・被害額ともにおおむね横ばいか減少傾向にある一方、SNS経由の投資詐欺は1件あたりの被害額が大きく、これが全体の被害総額を押し上げていると考えられます。船橋市内の被害総額の急増も、同様の傾向が影響している可能性があります。
数字の背景について
船橋市内の年別データは、船橋市公式サイト「不審電話・詐欺の情報」ページ(市民安全推進課)に掲載されている表にもとづいています。県全体のSNS型投資詐欺の数字は、千葉県警察公式サイト「電話de詐欺の被害状況」(令和8年6月末現在)にもとづいています。船橋市内の被害の中でSNS型投資詐欺が具体的に何件・いくら分を占めているかは、今回確認した資料からは特定できていません。あくまで県全体の傾向から推測される背景として紹介しています。本記事および本サイトの分析は独自の見解であり、船橋市・千葉県警察の公式見解ではありません。不審な電話や連絡があった場合は、迷わず千葉県警察電話de詐欺相談専用ダイヤル(0120-494-506)または船橋市役所市民安全推進課防犯対策係(047-436-3110)にご相談ください。