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教育・子育て

船橋市の保育園、定員は増えているのに待機も増えている理由

2026-07-25

船橋市の保育園、定員は増えているのに待機も増えている理由

「保育園を増やしているはずなのに、なぜ待機児童のニュースが減らないのだろう」——そう感じたことはないでしょうか。船橋市オープンデータカタログの「保育施設数及び定員数の推移」から、この一見矛盾した状況を数字で見てみます。

定員数はたしかに増えている

保育施設(保育所・認定こども園・小規模保育事業・事業所内保育事業)の定員数の合計は、令和3年度から令和6年度にかけて着実に増加しています。施設数そのものも増えており、市が保育の受け皿を拡大してきたことは数字の上でも確認できます。

それでも待機数は増えている

一方で、待機数(合計)は同じ期間で増加しています。定員も入所児童数も増えているのに、待機数まで増えているというのは、一見すると矛盾しているように感じます。

考えられる背景としては、次のようなことが挙げられます(いずれも仮説であり、本データだけで断定はできません)。

  • 定員の増加ペースを上回るペースで、保育を必要とする世帯(共働き世帯など)が増えている
  • 人気の高い園・地域に希望が集中し、市全体では定員に余裕があっても「入りたい園に入れない」ケースが生じている
  • 0〜2歳児など、特定の年齢区分で需要が供給を上回っている

区分別に見えること

施設数・待機数を区分別(保育所〈公立・民間〉、認定こども園、小規模保育事業、事業所内保育事業)に見ると、施設数がもっとも多い「保育所(民間)」が待機数の面でも大きな割合を占める傾向にあります。市全体の受け皿拡大は、公立よりも民間の保育所整備によって進められてきたことがうかがえます。

「待機児童数」の数え方には要注意

なお、この記事で扱っている「待機数」は、船橋市がこのデータセット独自の基準で集計した数値です。国が毎年4月1日時点で公表する「待機児童数」は、育児休業中のケースや特定の園のみを希望しているケースなどを除いた、別の基準で算出されています。同じ「待機」という言葉でも、集計基準によって数字が大きく異なる点には注意が必要です。最新の正式な待機児童数は、船橋市保育入園課が公表する資料をご確認ください。

詳しく見たい方へ

年度別の定員数・入所児童数・待機数の推移や、区分別の内訳グラフは、保育園ダッシュボードでご覧いただけます。同ダッシュボードでは、一時預かり・病児保育の利用状況の推移や、市内27の公立保育所それぞれの定員・建物情報も確認できます。一時預かり・病児保育のどちらも、令和2年度に利用者数が大きく落ち込んでいる点は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が考えられます。保育だけでなく、人口・学校・公園・地価・治安・防災まで含めて船橋市の子育て環境を横断的に見たい方は、「船橋市は子育てしやすいまちか?」の記事もあわせてご覧ください。

次にできること

この記事で紹介した数字は、実際のダッシュボードでもっと詳しく、最新の状態で確認できます。